1980年情報が盛りだくさん
このページの情報は
2006年1月14日4時45分
時点のものです。

ブルックナー:交響曲第8番

ブルックナー:交響曲第8番

人気ランキング : 15,090位
定価 : ¥ 2,000
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2004-01-21

価格 商品名 納期
¥ 1,901 ブルックナー:交響曲第8番 通常24時間以内に発送
カンタービレ・ブルックナー@ジュリーニにとろけそう

私は,必ずしもブルックナーの良い聴き手ではない。
重厚,長大,そしてマーラーと比較すると幾分繊細さ,緻密さに欠ける管楽器の手法。
時として,途中で聴くのを投げ出したいと思うこともある。
ブルックナーを尊敬することはできないが,それでも,ブルックナーを愛さずにはいられない。
その理由は,ジュリーニの振ったこのディスクがこの世に存在するから,と言っても過言ではない。
特に,第3楽章の超絶的で,天上的な,ジュリーニ以外では産み出せないカンタービレだけを取り出して何度聴いたことか!
稀代の名手と言われたヴァント盤(BPO)では,洗練された都会的なブルックナーを聴くことができる。
しかし,私にとって,ヴァント盤は,いささか峻烈に過ぎる。
弦楽器の的確さ,そして管楽器の華麗さと逞しさにおいては,ヴァント&BPOに軍配があがるだろうが,ジュリーニの夢見るようなカンタービレとそれに応えるVPOの熟成されたウィスキーのようなまろやかな響き。特に,この世の汚れたものを全て呑み込むかのような高貴な管楽器の響き,絹のようにピンと張り詰めた弦楽器の音色,そして,ジュリーニ特有の絶妙なテンポの揺らぎ。
そこには,極上のブルックナーの世界が広がり,普段はブルックナーの世界に拒否反応を示す人の心にも訴えかけるに違いない,演奏芸術の粋が展開されている。
ブルックナーはちょっとと思われる諸兄にこそ聴いて頂きたい名盤です。
ジュリーニは,純粋なノヴァーク版を用いていて,その点でも,抵抗を感じられる方もいらっしゃるかもしれないが,この演奏は,版の違いを超えている,とさえ思える。
カラヤンやバーンスタインほどメジャーではないジュリーニには,名盤が沢山あります。
このディスクは,マーラーの交響曲第9番(CSO盤。特に第4楽章が素晴らしいのです。),ブラームスの交響曲第1番(LPO盤)と並んで,ジュリーニの素晴らしさが現われたものだと思う。

ジュリーニが分からない人はクラシックファンとはいえない

晩年のジュリーニには本当に感動した(とはいっても御年90歳の今も、ミラノでご隠居されているが)が、特に感動したのが本盤であり、ロスフィルのブラームス2番でした。この盤が出た当時を思い出して、最近シカゴ交響楽団とのマーラー9番、ロイヤルコンセルトヘボウとのドボルザーク9番と「海」を聴いたが、どれも泰然とした王道を行く、ずば抜けた演奏かと思います。
で、この演奏、壮大な構築美が他の演奏より強く感じられ、もうひとつの特徴として楽器の各パートの演奏の名人芸振りがこたえられません。カラヤンのレーザーディスクももっていたが、壮大さや全体を通したスケール感でジュリーニより2歩も3歩も劣っていました。下の方も書かれていますが、的外れなことをいう評論家は困ったものです。ジュリーニが分からない人はクラシックファンとはいえない、と思います

ジュリーニ流完璧主義の極致。

かつて宇野功芳氏(ブルックナーに関して一家言を持つ、影響力の強い音楽評論家)に、「しかつめらしい」と評された録音ですが、私は非常に気に入っています。ブルックナーの楽曲はよく「大伽藍」に例えられますが、ジュリーニ/ウィーン・フィルの演奏は、第8交響曲の多くの録音の中でも、もっとも頑丈な大伽藍を築いたものではないかと思います。とにかくすべての音が重厚に、確信を持って鳴り響き、そこにウィーン・フィルの美音が加わる。本当にお腹いっぱいになるまでブルックナーを堪能させてくれます。確かに、第2楽章などは「スケルツォ」なのだからもう少し軽やかに…、と思えなくもないですが、終楽章の完璧な仕上がりは、それを補って余りあるものです。


『1980age 〜1980年〜』はAmazon.co.jpのウェブサービスによって実現されています。
Copyright 2005 1980age 〜1980年〜 All rights reserved.
BenBenのWealth Master創生日記 
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送