1985年情報が盛りだくさん
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2006年1月15日15時44分
時点のものです。

1985年

1985年

人気ランキング : 2,742位
定価 : ¥ 714
販売元 : 新潮社
発売日 : 2005-08

価格 商品名 納期
¥ 714 1985年 通常24時間以内に発送
少し通り一辺倒かな

1985年、私が20歳の時。
個人的にも思い入れのある年です。
しかし、改めて本書を読んで振り返ってみると
本当に昭和から新時代への分水嶺だった気がします。
本書は如何せん新書であるが故、一つ一つの事象については
深く掘り下げられてはいません。
そのあたり、少し不満はありますが、
詳しいことは違う本を読むとして、
1985年を考え直すには、きっかけにはなる本です。

退屈な本

力量の無い人が歴史を語ると、こんなつまらない本ができるという見本。だらだらと年表を引き写しているような退屈さです。このレビューでは、つまらない本を取り上げてわざわざ「つまらない」という野暮なまねはしたくなかったのですが、あまりにも度を越していたので…。

日本にとって確かに変節点だった年

 「1985年」は大学卒業の年だったので、個人的にも節目の年だったのだが、日本にとっても確かに変節点だったのだなぁ、と本書を読んであらためて思った。それにしても、あれから20年の歳月が流れたのだ。でも明らかに現在は1985年の延長線上にあるのであって、その起点となった年ってどんな年だったの?どんなことがあったの?ってのを振り返るのは悪くない。本書はそこんとこをバランスよくコンパクトにまとめている。
 色々思うところがある。この年を境に僕は音楽をあまり聴かなくなり、本を読まなくなったんだけど、それは社会人になって超忙しくなったことが原因だと思っていた。でも、本書を読むと「1985年は、初めて紅白の視聴率が66.0%と7割を大きく割り込んだ年であった。そして翌86年からは5割台が定着〜」とあり、個人史と世相がシンクロしていることがわかる。
 「マル金、マルビ」。確かにあれは一種のシャレだったのに、今の「勝ち組、負け組」は明らかに本気(マジ)である。この一点だけを取ってみても、世の中は確実に悪くなってないか?
 渡辺淳一の日経連載小説、「化身」(85)→「失楽園」(96)→「愛の流刑地(アイルケ)」(05)の主人公の生活レベルの経年変化も、なかなか味わい深い。
 サイバーパンク→「マトリックス」、ファミコンブーム→IT時代、金妻→出会い系、 「おいしい生活。」→自分探しブーム、「美味しんぼ」→スローフードってな具合で、起点と延長線上の点の差異を見れば、時代の変化が実感できる。
 
 「1985年」はジョージ・オーウェルの「1984年」を意識したかと思われるタイトルだ。「1984年」は近未来小説だったけど、「1985年」は過去を振り返りつつも、20年位の遡行ってのはなぜか「歴史」っていうよりも「いつか見た未来」って感じがする。「1985年」って存在はきっとまだストックじゃなくてフローなんだろうな。

目から鱗の、凝縮の一冊!

1985年当時、まだ6歳だった私にとっては、目から鱗が落ちるような、極めて面白く、楽しい一冊でした。1985年というと、政治的なことよりも、つくば万博やファミコン、またひょうきん族といった、社会・文化面ばかりが思い出されてしまいますが、この1年間だけで、どれほど世の中に色んな出来事が起きていたのか、またそれがその後どう変化していったのかなど、非常にわかりやすく、知ることが(懐かしむことが)できるような一冊です。
確かに、歴史は過去から現在へと読み解くものですが、横の並びをジャンルに分けて読み解くのも、非常に興味深いものだと納得しました。いまから20年前のケータイもインターネットも使われていない時代を久々に振り返り、懐かしむことが出来るという意味でも面白いと思います。
政治や経済など、少しだけ難しいところもあるかもしれませんが、日経新聞の小説と渡辺淳一氏の関係や、「金妻」の話、マンガ「美味しんぼ」や「ハーゲンダッツ」など食にまつわる面白い話も満載で、すんなり楽しく読めます。1985年当時を謳歌した方にも、その時代をあまり知らない方にも、ぜひオススメしたい一冊です。

楽しく手軽に読めるが良い出来

 1985年の出来事、世相、風俗などを章立てで書き連ねてあります。
 85年は「阪神優勝」の年で「御巣高山」の年なのですが(当時16歳だったので政治には無関心・・・^^;)、こんなにも大きな出来事があった年なのか、といまさらながら認識させられました。
 89年は世界史的にターニングポイントの年でしたが、日本にとっては85年がそれだったのだ、と気づかされます。
 国民の年齢構成やGNP(今はGDPが指標としてよく使われますが)の現在との比較など、調べようと思えばすぐ調べられるのですが、今まで85年は「近すぎて」、そういう比較をしようとも思いつきませんでした。
 本書の色々な記述について、それをどう捉え、どう考えていくかは読者それぞれに任されています。著者は押し付けがましいことは書いていません。
 コンパクトで、懐かしさを感じつつ楽しく読めますが、刺激的な示唆に富んだ本だと思います。


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