このページの情報は 2006年1月15日16時23分 時点のものです。 |
Dogs and Demons: Tales from the Dark Side of Japan
環境、経済の問題から漫画まで、日本を愛するKerr氏は現代の日本を
胸のすくような日本論。10年以上外国に住んでいた人間として、同感することばかりだ。アメリカ人から見れば、日本がこのように見られることは当然。長年の官僚と政治家による愚民政策によって、日本人の顔も空ろになっていると感じるのは、小生だけ?
世界最高水準の所得を誇る日本。1500万人以上が毎年海外に出かける日本。本来自分でお金を払えない高校生でも携帯を持ち歩く日本。普通、豊になると環境や景観に気を使いだすものだが、国も地方公共団体も借金による自然破壊工事を止めない。一度計画されると状況が変わろうが、工事費が膨らもうが、工事自体が関係組織の維持のため自己目的化してしまう。筆者の指摘する通り、正に、ストップボタンが無いのである。これは先の大戦で、勝ち目の無い戦いにズルズルとのめり込んでいった原因と共通点がある。日本人はこの警鐘を聞くべきだと思う。
隠蔽、捏造は日本人のお得意分野です。いまさら驚きませんが、本書の次から次へと提示される異常事態にはさすがに気が滅入ります。
とにかく、このままほおっておくと、大きなしっぺ返しが待っています。 |
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