１９８０age　〜１９８９年〜

Writing Security: United States Foreign Policy and the Politics of Identity

人気ランキング ： 441,473位 定価 ： ￥ 3,409 販売元 ： Univ of Minnesota Pr 発売日 ： 1998-09-01

アイデンティティ論の必読文献の一つ

昨今、国際関係論において注目を浴びているアイデンティティ論についての重要な一冊。アイデンティティ（「自己／他者」の境界によって生み出される主体概念）の不安定さを強調し、それがどのようにアメリカの外交政策の作成につながっているのかを多くの興味深い事例に依拠して説明を試みた画期的著作。
アイデンティティ論が国際関係論というディシプリンにおいてどれほど大きな影響力を持ち得るかが熱心に説かれている。著者が言う「主流派の理論」との生産的な対話がどこまで可能なのかの答えは、この本における主張の受け止め方次第で大きく左右されるような気がしている。